タロットの絵柄の解釈とリーディングポイントを分かりやすく解説していきます。
第13回は、12番 THE HUNGED MAN(吊るされた男)のカードです。
それではいってみましょう!
ストーリー
引用:Wikipedia(File:RWS Tarot 12 Hanged Man.jpg)
story
後ろ手に縛られ、木に吊るされた男性。身体的な自由は一切ありません。自由なものはただ一つ彼の思考のみ。男性の表情を観察すると、とても穏やかな顔つきをしています。なんだか自ら進んで吊るされているかのよう。もしかしたら、彼は仏教でいうところの悟りの境地にたどり着いたのではないでしょうか。
ストーリーの解釈
「窮すれば通ず」ということわざがあります。追い込まれてどうにもならない状況に陥るからこそ解決の糸口が見えてくるという意味のことわざです。このことわざを見事に表現している吊るされた男のカードは、人間というものは窮地に立ったときに活路を見い出せるのであると説いています。
しかし、窮地に立ったときに「なぜ自分ばかりがこんな目に遭うのだろう」状況のせい、環境のせい、人のせいにしてしまっていては学びを得ることができません。窮地が与えてくれる学びを感じ取り、自分の糧とするからこそ大きく成長できるのです。
キーワード
全てを受け入れる、あるがまま、本質
リーディング例
早見表
正位置 | 逆位置 | |
恋愛・結婚 | 愛情が芽生える 心が通う 少しずつ愛を育む |
自己犠牲 告白できずに悩む 婚期を逃す |
仕事 | 逆境を乗り越える 活路を見出す 新しいアイデアが生まれる |
プレッシャーに弱い モチベーションが下がる 企画倒れになる |
お金 | 発展のために一時的な支出が増える 節約に勤しむ コツコツ貯める |
大盤振る舞い 身の丈以上にお金を使う 経済的に困窮する |
対人関係 | 友達の新たな一面を知る 自分を満たし、相手も満たす 一人の時間を大切にする |
孤独を感じる 嫌な麺ばかり目に付く 遊んでばかりいる |
正位置
自分を満たしたうえで、周りを満たしましょう。
新たなアイデアが生まれます。
少しずつ全体像が見えてきます。
逆位置
もがけばもがくほど状況は悪くなります。
ありのままを受け入れましょう。
冷静さを取り戻し、客観的に考えてみる。
いかがでしたか?分かりやすく簡潔にご紹介いたしました。
次回は、13番 DEATH(死神)のカードをご紹介いたします。
ぜひご覧くださいね!