タロットの絵柄の解釈とリーディングポイントを分かりやすく解説していきます。
今回は、5番 THE HIEROPHANT(法王)のカードです。
それではいってみましょう!
ストーリー
引用:Wikipedia(File:RWS Tarot 05 Hierophant.jpg)
story
赤い祭服を身にまとい、パパル十字を左手に掲げ、二人の僧侶に何やら教えを説いています。足元には黄金の鍵。ひざまずく僧侶は、それぞれ赤い薔薇と白い百合が描かれた衣服を着ています。深い信仰心によって精神的な安全や成長を求めるのは、最も人間らしい営みの一つですね。
パパル十字とは、法王が儀式などで用いる十字架。ほとんどのキリスト教派で信仰されている「三位一体」を表現しています。また、「三位一体」とは、「父・子・聖霊」の三つが一体となった「唯一神」であるとするキリスト教の教えです。
ストーリーの解釈
真っ白い背景は神の世界を表し、両側の柱は神の世界と人間界の境目を意味しています。足元には神の世界の扉を開ける黄金の鍵。この鍵に触れることができるのは法王だけのようです。法王は神の世界の門番のごとく中央に鎮座し、神の啓示を唱えています。二人の僧侶の衣服に描かれた赤い薔薇と白い百合は、それぞれ愛と純潔さを意味しています。つまり、法王のカードは、愛と純粋な気持ちこそが、人間の心が成長する大切な鍵だというメッセージを示しています。
また、「5」という数字は、世界を創造する「火」「地」「風」「水」「空」の5大元素の5番目「空」を表しています。仏教においても「空」は最上とし、般若心経の「色即是空 空即是色」(空の境地)と相通じるところがあるようです。
キーワード
精神性、道徳的観念、あるべき姿、規範に則った言動
リーディング例
早見表
正位置 | 逆位置 | |
恋愛・結婚 | 少しづつ相手を好きになる 誠実な付き合い 祝福される結婚 |
浮気心 好きな素振りを見せる 感情の赴くまま |
仕事 | 自分を成長させる仕事 社会的に意義のある取り組み 人(社会)に貢献する |
信用を失う 転職を繰り返す 異なる意見を受け入れない |
お金 | お金に感謝する ハイリターンがある 安定した収入を得る |
お金に執着する 不正をしてお金を得る 貯金を切り崩す |
対人関係 | 先祖や家族を大切にする 信頼できるパートナーに出会う 程よい人間関係 |
身勝手な言動 自分の正義を押し付ける 横柄な態度 |
正位置
自分を見つめ直す時期でしょう。
乗り越えることができる壁しか現れません。大丈夫。自分を信じて。
コツコツと積み重ねることで自己肯定感が高まっていきます。
逆位置
自分のやり方に意固地になっていませんか。柔軟性をもって。
自分の正義は、必ずしも相手の正義ではありません。多様性を受け入れること。
やるべきことやしなければいけないという観念に縛られていませんか。自分を許してもっと自由に振る舞いましょう。
いかがでしたか?分かりやすく簡潔にご紹介いたしました。
次回は、6番 THE LOVERS(恋人)のカードをご紹介いたします。
ぜひご覧くださいね!